2023年12月26日火曜日
自分を大事にすることから
(Temporary Backup) 「インカの目覚め」で気づく
2023年12月2日土曜日
職場体験実習の中学生が書いた日報
10月頃から、市内の中学校からの依頼で、職場体験の中学生受け入れています。そんな中学生にも、日報にコメント書いてくださいと、指導している。言葉にすることで、その中学生の「一日の学び」は、化学変化を起こすと思っています。
そんな一人の中学生が書いた日報です。
「洗い物をしているときに「ありがとう」と、言われた。後片付けだけど、ケーキを作ることには必要なこと。それでも、言われてうれしかった。大きな仕事から、小さな仕事までたくさんあるけれど、どれも気持ちを込めてやることが大切だと思った。3日間たくさんにありがとうございました。一緒にたくさんのことができて、うれしかったです。」
とても素直なコメントに”中学生らしさ”を感じる文章表現が、すっと自然な感覚で、心にしみ込んできます。わずか3日間の体験学習で、そんな風に感じて頂けて、こちらから「ありがとう」を伝えたくなります。
小さな「気づき」を、今目の前の洗い物をしている自分から、ちょっと俯瞰してお菓子づくり全体をとらえて、自分の「学び」につなげていく。気づきを自分の学びにつなげる力は、どこから学んだのか?DNA?育った環境?・・・この人が日々の時間を共に過ごす人から自然と身に付けた感覚なのか?日々の目の前のことを素直に受け止められない私の小ささを感じます。止めているのは、ちいさな自分を頑なに守ろうとする”自己保存本能”だと思う。
2023年10月14日土曜日
滋賀県洋菓子協会主催技術講習会を開催しました。
前日にシェフと食事をして、直接話す時間がたくさんありました。経営のことや新人教育、製造体制など話は尽きることがなかった。ぼそっと「ケーキ屋さんとはあまり仲良くなれないんです」と、笑って話してくれて「同感です」と、応えた。お互いケーキ屋さんなんだけど?
2023年9月16日土曜日
自然の恵みを引き出す知見を手に入れたい
表題は 日本経済新聞で紹介されていたサントリー白州蒸溜所の有田工場長の言葉です。「全体のバランスが整い、たたずまいの良いウィスキーを作ることを心がけたい」との言葉をイメージで解釈する。
バランスが良い、たたずまいの良い・・・滑らかな味わいとともに、香りが広がり、ゆっくりと沁み込むように味わいが消え、なお余韻に浸る。ゆったりと長い味わいと香りが心地よいウィスキー。そんなイメージがわいてきます。
目指す味わいのために、麦芽の自製化に取り組む。自製化によって独自の味わいを作っていく考えのようです。10年後20年後が見えているのかと思います。生産性や効率を求める時代の中で、未来のあるべき姿をいま語り、取り組んでいく会社は強いと思います。
これは、サントリーという大きな会社だからという話で受け止めるのではなく、私たちのような小さなケーキ屋でも見習うことだと思います。今すぐに到達できなくても、そこを目指す。自然の恵みを引き出す知見を手に入れ、自製化した材料を使って「パレットオリジナルの味わい」を作る。
生ケーキでは、毎年国産イチゴがおいしい1月~3月の期間限定販売している「たっぷりいちご」のみおしずくバージョンなどは、すぐにでも準備ができる。いつも使っている「さちのか」と、味わいが少し似ているが、強みである香りが長く残る仕上がりと想像しています。1月から入荷次第ですが、おいしい滋賀県産イチゴタルトを販売していきたいと思います。
2023年9月8日金曜日
自家焙煎のコーヒーを飲みながら
自家焙煎したコーヒー豆で、豆を挽いて、コーヒーを淹れる。興味本位で買った自家焙煎機が、素人ながら、優れものだなって思う。何も考えなくても、おいしいコーヒーを味わえる事実にです。
コーヒー豆焙煎機MR-F60A・・・珈琲に対して、何の予備知識も持たないから、本を買い求めた。
筆者のプロフィールを見ていると、なんと滋賀県人だった。妙な親近感を感じながら、主催するサイト「百珈苑」をのぞいてみる。あかん、素人が立ち入るところではないと、直感した。おとなしく、自分のためのコーヒーを楽しもうと思った。
為末大さんの本「熟達論」を読んだ。その中に、「ZONEに入ると一瞬であっても主体なき世界を体験できる。すべてが関係しあっている世界から自由になるのは「自我」からの解放だ。」オリンピアの言葉を軽く受け流すと「没頭すると我を忘れる」と、いうことかと思います。
好きなことに浸り、我を忘れ、時間の経過からの解放される。おいしいコーヒーの味わいと香りには、そんな感覚があるのが不思議だ。それを論理的に学びたい気持ちもこの感じていることを誰かに説明しようという気もない。シンプルに浸りたい。ゆっくりと心に沁みてくるのを楽しみたいのです。コーヒー一杯を淹れるのに、1時間ほどかかるが「今の自分」には幸福な時間です。
2023年9月3日日曜日
静かなぜいたくの時代
チョコレートは難しくない
2023年8月22日火曜日
自分を大事にすることから
2023年6月4日日曜日
フランス産発酵バターを使ったリーフパイ
いつもバターを納品いただいている業者さんから、バター昨年実績を確保しましたが、これから欠品します。との連絡をいただいた。国内産バターで最高と思って使ってきた低水分バターが十分な量が確保できない事実に抗うことはできない。
低水分バターを使って作る「一番生地リーフパイ」と「プレーンサブレ」をフランス産発酵バターで試作をしてみた。低水分ではない発酵バターの良し悪しが出た。水分が多いことで、プレーンサブレは、しっかり感じていた「バターの旨みと香り」が、少し緩慢な味わいになって、優しく可愛らしい印象のサブレになった。
リーフパイは、発酵バターの持つ「柔らかい乳の旨みと香りの長さ」が印象に残る味に変わった。そして、驚いたのは「軽さ」これは、発酵バターの水分量が低水分より4%増えたことで変化したものです。この軽さが柔らかい乳風味の旨みと香りの長さとマッチして、絶妙に美味しいパイに変わりました。この味の調和も好きだなって思いました。
プレーンサブレは、入荷量は減るが低水分バターを使っていきます。このバターのしっかりした旨味と香りで、サブレの味わいを支えているので、このまま、販売を継続します。
個人的な好みの話ですが、休日のティータイムにゆっくりあじわいながら食べたいサブレです。鼻から抜けていく香りや後味の長さや余韻が素材の力やなって思うのです。
2023年3月26日日曜日
ワインエキスパート試験に受かった
歳を重ねても新たな挑戦ということで、トライした日本ソムリエ協会のワインエキスパート資格試験。昨日の晩御飯もちゃんと思い出せない記憶力で「大丈夫?」と、自問自答。それでも、知的好奇心を満たしたい欲求が渦巻く。
過去の経験則で「過去問をやっていたら受かるだろう」と、いう甘い期待と予測のスケジュールで取り組んだ一年目。過去問で80点以上取れる様になって「大丈夫だろう」で試験当日、過去問にもなかった想定外の問題が20%ほど出されてパニック。なす術もなく不合格。
一年後、2回目の学科試験。受験料は少し高くなるが同じ年に2回受けられる。試験終了をクリックするとモニターに大きく不合格と数秒で表示される。しばらくモニターから動けない。試験会場を出てプリントアウトされた不合格の文字にだめ押しされる。
3回目の試験。想定外の問題への対処を自分なりに考えた。クイズ番組「東大王」と、同じような直感的仮説から、自分の持っているであろう知見を集め、正解の確率が高いであろうと答える。試験終了のクリック、合格の文字に、自分の殻を一つ抜けた様な快感に満たされた。
次の年の受験もうやめようかと自問自答。合格という承認欲求から離れて、自分で納得できるところまでやろう。ワイン好きの気持ちで、ワインにどっぷり浸かろう。ワインを飲み物として評価することから離れよう。素直な気持ちになれたテイスティングの勉強はとても楽しくなった。そして、香りをとれる様になった。合格した。
経営者として、パティシェとして、この受験の顛末はカッコ良いものではない。ないけど、この顛末はまさに私の生き様。ぐだぐだになりながら光を求めて彷徨う。そして、それを愉しむ。私なりの知的好奇心の満たし方だ。これは、今後も変わらないようだ。
2023年2月19日日曜日
ブログを再開しようと思った
特別に「そうあらねばならない」理由はなどないが、ブログも含めて、facebook、Instagramなどをお休みしようと思った。実体を感じないつながりに興味を失ったからです。それより、目の前のことをもっと大事にしよう・・・単純にそんな理由でした。
先日、信用金庫の方との打ち合わせに、信用金庫でインターシップ研修中の学生さんが同席されていました。その初対面の学生さんに「どうして、ブログをやめたのですか?」と、質問され、重ねて「書いて欲しい」と、言われた。素直に感心した。私の以前書いたブログを読んで、そんなことを思ったんだ・・・ありがたいことだ。
それから、もやもやとしていたことが霧が晴れていくように消えていった。「今」の自分が感じている「今」や、思っている「今」を、伝える。そこに「いいね」の承認欲求は動かない。「今、自分を突き動かしている原動力は何か?」を、自分への問いかけるのに、このブログは有効だと気がついた。そして「知的好奇心の充足」があれば、承認欲求を抜けて、自己実現の欲求のステージで考えることにならないか?一歩間違えば自我の欲求をみたすだけだが、それも笑って読んでもらえたら嬉しい。
誰かのために・・と、いう漫然とした他者への貢献のイメージが、一人のインターン研修中の学生に教えていただいたと思う。ぼちぼちと「今」の気づきを言語化していこうと思います。