卵アレルギーの方のための、スポンジケーキを作った。プロの方対象の講習会の依頼があったので、ついでにとメニューに加えたら、反響が多かった。
大学の管理栄養士の方も、このごろそういった問い合わせが多いからと、聞きにこられたので、教えてあげた。
アトピーの方のための、スポンジケーキを何気に検索していたら、特許を取っている方がいた。しかし、増粘多糖類の起泡剤を使っていた。
無添加じゃないんだと、少し驚いた。製法だけの話か?こうしたスポンジケーキを作る目的や、そうしたスポンジケーキで喜ぶ子供の顔を思うと、違うと思う。
パレットのお菓子教室でも、希望があれば教えますよっていったら、「特許をとればいいのに」といわれた。
しかし、このスポンジケーキは、好きでなったわけでもないアトピーの方を思うと、公開して、より多くの方に笑顔になっていただくほうが「人として正しい」と、思うから特許を取って利益を独り占めする商品ではないと思う。
信じた道を、とぼとぼ、ゆっくり、楽しく歩いていこう。
いつもながら、店ではなかなか売れにくい、地味だけど美味しいお菓子をスィーツクラスでは、好んで取り上げて作っている。売るために作るお菓子作りが、いまさらながら、上手ではないようだ。
今日は、ココナッツクリームと、レモンクリームで作るタルト。一昨年作ったレモンのタルトとは、表情も味わいも大きく違う。好みは、以前に作ったガツンと来る味わいなんだが、スィーツクラスでは、結構甘すぎる、激しすぎるという声が多かった。
今回は、そんな声を受けてのレモンタルトだから、優しく上品を目指した。期待通りというか、狙い通りの反応だった。穏やかな笑顔で教室を終えることができた。記憶には残りにくいお菓子だが、ありだなと思う味わいだった。楽しい時間に感謝です。