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2014年6月12日木曜日

林先生の話に、納得する

テレビの料理番組などで活躍する林裕人先生と、洋菓子協会の懇親会の席で、同じテーブルになった。笑いを取る切れ味は、相変わらず冴えてる。

たまたま、本当に辻学園で先生していた時の話になった。「生徒をその気にせなあかん。お菓子の職人さんは、難しいこと言って、お前らには、でけへんのや!みたいな勢いで、やるから、生徒はもう無理って思ってしまう。教えることより、その気にさせなあかん」

丁寧に、なんでこうなるんやということを知らないより知っている方が、成功の確率を高めるからと、理論を交えて説明をしている。学生にとっては、難しいといえば、難しいだろうな。遠い将来のことも大切だが、まずは、今、その気にさせなあかんなと、先生の話を聞きながら思う。

せっかくやし、写真を撮ろうと言って、一枚目。ハヤシ先生は、瞬間に満面笑顔。素人の私は、酔っ払いのおっさん。二枚目。意識して笑顔。口を閉じたぐらいで、意識しすぎで無理がある。プロの笑顔なのか、持ってるものなのか?学ぶべきは、このチャラさだ。

    


2014年6月10日火曜日

高校生らしいスィーツ開発

市内の県立高校家庭科の生徒たちに、話をする機会をいただいた。依頼元は、滋賀県金融広報委員会。普段の私の暮らしとはご縁のないところだ。話を聞けば、高校生たちに、金融についての教育をスィーツ作りと合わせて、行いたいとのこと。

テーマがややこしそうだったが、こんな私で役に立つのならと気楽に引き受けた。お声をかけていただければ、ベストを尽くす。そして、思いとは裏腹に、いざ何を話そうと考え始めると、いつものように悶絶する。産みの苦しみ?子供を産んだことはないが、一般的に使われるので使う言葉。でも、今の気持ちを表すのに、近い言葉のように思う。

依頼を受けると、頭の中の何処かにテーマを置いておいて、それに関係する情報を詰め込めるだけ詰め込む。もういいってくらい詰め込む、悶絶するところだ。それから、情報を整理しそぎ落として行く。ここがいつも楽しいところ、すっと頭も心も軽くなる。

やれることはやったという自己満足のような達成感。生徒たち全員にというわけではないが、一生懸命、話を聞きながらメモする人がたくさんいた。何か一つでも、心に残る言葉があったらいいなと思う。もっと、欲を言うなら、この中からパテシェールになりたいっていう人が出たら嬉しい。話し終えて、どっと疲れたが、多くの学びをいただき感謝です。

2014年6月9日月曜日

新しい葉の色合いが綺麗

冬の間は、何の変化もない観葉植物が、この季節は、新しい葉を伸ばしている。健気に、生きているんだなと、微笑ましい気持ちになる。

この観葉植物は、テナントで入っている店の裏に捨てられていたもの。テナントさんの入れ替えで、大型ゴミになってしまったのを、なんかかわいそうだなと管理事務所にお断りを入れて持ち帰った。


持って帰った時は、少し弱っていたが、元気になっていく姿は、癒され元気になる。開店祝いで贈られた時は「わぁーありがとうございます」と、喜んでもらったのだろう。


そんなこともあったかなと、笑っているみたいに見えるは、妄想なのか?年取ったからか?何れにせよ、感謝です。

2014年6月7日土曜日

結構なお点前で。

久しぶりに、お茶会のお誘いを受けたので、行ってきた。場の空気から「あかん正客や・・・」何の準備もしてこなかったので、少し気が遠くなった。

お花を見て、心が和む。

掛け軸「薫風南自来」好きな言葉だ。

お釜は、これは?ひょうたん?

正客でお茶会の良し悪しが変わる。先生がいつも言っていた。「男さんは細かいこと気にしたらあかん、大きいお茶しなあかん」しかし、細かいことも大きいことも出て来ない、頭が真っ白。絶体絶命、笑うしかない。

先生が気を使って場が和む。さらに、正座に耐えられる15分を経過。足の感覚がなくなり、ひたいに汗。先生が笑って、その椅子をお使いくださいとのこと・・・・ありがたいが、正客が椅子では、場が締まらない。本当に、ごめんなさいの状態になってしまった。

それでも、畳の擦れる音、杓子から注がれる水の音、立ち上がるお茶の香り、それら一つ一つが心を清々しくしてくれる。お茶っていいな。この時間は何にも代えがたい静寂をもたらす。


ちゃんと作るお菓子

甥っ子の勤めているイタリアンレストランのシェフが、パレットのお菓子を食べて「ここ、ちゃんと作っているな」と、言っていたという話を甥っ子から聞いた。

以前から、食べていたはずなので「今更、なんで?」と、聞くと、シェフのとこに子供ができて、食べさせるものが気になるようになって、今になって、気がついたということのようだ。

褒めていただけるのはありがたい。素直に嬉しいことだ。一方で、意識が変わると味わいも変わるのだなということを改めて感じる。創業以来100年素材を使っている。自分たちにとっては当たり前のお菓子作り。

トランス脂肪酸の知識などはなかったが、マーガリンは使わない、もちろんショートニングも使わない。バターだけのお菓子作り。バターの使える温度帯は15度から32度の範囲。何千年も昔から変わらないバターの特性。作業性は悪い。コストは高い。しかし、美味しい、安全。どちらを取るかと、いうことだ。

今の時代だからこそ、大切になってきた安全安心の素材選び。お菓子は、スローフード。時代は忙しくなっても、丁寧に、こうした人に喜んでいただけるものを作って行こうと思う。励みの言葉をいただいて感謝です。