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2014年10月24日金曜日

おかげさんデーへの思い

10月3日は、パレットの創業記念日です。ですので、毎年10月になったら創業感謝記念フェアー「おかげさんデー」を、開催しています。若手パテシェがいちから自分のためにケーキを考え、作り、技量も経験も未熟な分も含め50%OFFの価格で販売しています。お祭りっていうことも含めてです。もう一つは、入社間もない新人パテシェの作る記念日ケーキを50%OFFで販売しました。

両方とも、パレットの若いパテシェをお客様に育てて頂きたいという企画意図です。これは、自分自身が独立して感じた「店はお客様に育てて頂いている」と、いう経験からの発想です。パレットは、滋賀にしかない店で、地域密着のケーキ屋さんです。

作りたてのケーキを販売するために、一店舗一厨房の店づくりということと合わせて、パテシェを育てることが必須です。育っていくために必要なのは、お客様の笑顔です。自分の作るお菓子がお客様の笑顔に繋がって行くと感じると、職人は成長します。結果、3年目までの定着率は90%を超える。

成長を感じられた時は実に嬉しい。以前できなかったことができた。さらにうまくできた。我慢が必要な場面で我慢できた。最後まで諦めなかった。責任や使命に忠実でいられた。他人を思いやることができた。優しく冷静でいられた。今いる場所から一歩前へふみだす。

勇気と弱気で揺れる自分を、一歩前へ踏み出せたときにきっと素晴らしい何かを得ることができる。そうして人は成長して行くのだと思います。お陰さまの気持ちで、パレットも成長していきたいと思います。

2014年10月18日土曜日

今年入社の新人達が、1日バースデーケーキを作る。

おかげさんデーでのイベントとして、今年4月に入社した新人達を鍛えるために、1台15分でバースデーケーキを仕上げる。丸一日かけ8時間32台を仕上げる。新人の練習台になっていただくので、価格は通常の半額です。


新人が、それだけのケーキを仕上げるチャンスはない。クリスマスなどの繁忙時でもスピードがないので箱入れや飾り付けに回される。仕方ない話だ。でも、新人もケーキを作りたいと思う。これも当たり前の話。


この日のために新人達は、入社してから、懸命に練習して社内技術検定をパスしなければいけない。パスしなければ、ケーキにに触らせることもない。厳しいことではない、当たり前のことだ。


お渡しするケーキに新人達の手書きのメッセージをつけている。まだ、パテシェとしてはよちよち歩きの赤ん坊だけども、ケーキへの思いはある。そんな思いをMessageにしてつけている。


時代がどんなに早くなっても、職人の育つスピードは昔と変わらない。ちょっとでも上手くなる努力を続けよう。特別な練習でなくていい、たとえありふれた練習としても、それを誰もできないレベルでやり切るんだ。そんな時間の積み重ねが自分を信じる力になる。それが逆境を乗り越え、現実を突き抜ける力になる。


2014年10月5日日曜日

武生(たけふ)のお土産

今は、市町村合併で越前市となった故郷武生。ご出身は?と、聞かれれば「武生です」と、答える。現在でもJRの駅名にも使われている事もあって、臆することなく使っている。いずれ、相手を見ながら、使い分けることになるのだろう。



そんな武生で見つけた、小さい頃食べた懐かしいおやつ「満照豆」炒った大豆を、砂糖の結晶化でくっつけた素朴なお菓子。食べれば、大豆の香ばしい味と砂糖が口の中で溶けて行く。鼻を抜けていく、炒った豆の香り。こうした、大豆を使った昔ながらのお菓子が、武生では多くみられる。

1世紀近くの時間を越えて、食されているようだ。国産原料か?遺伝子操作は行われていないのか?など、言いだせばきりがないが、素朴で力強い味わいだから、時間を超えて喜んでいただけるお菓子なんだと思う。そういう時間を超えて愛されるお菓子を、作っていきたいなと満照豆をガリガリ食べながら思うのでした。