知り合いから「パレットのラ・フランスのタルトを一緒に食べるために、あちこちに住んでいる家族がこの日のために集まるんよ」と、言われた。「この間も、紅玉林檎のアップrパイを、取り合って食べたよ」と、うれしい話。
この季節だけの味わいです。今年は、いつもの年に比べて、大ぶりでやや淡白な感じがします。しかし、タルトにすると、やはり力があるおいしさです。
今年は、ラフランスのパートドフリュィ(果肉の味わいを濃縮した砂糖菓子)を作り、それをタルトの中に入れて作ってみようと思う。フレッシュ感はなくなるが濃厚なラフランスの味わいが、生かされるとイメージしている。とりあえず、自分が食べたいので、作ってみよう。
このタルトを囲んで家族の笑顔が集うと思うと、それだけで「菓子屋冥利?」に尽きるというものだ。パレットのお客様は、本物のうまみをしっかり感じていただける方が多いと勝手に思い込んでいる。そういう意味で、いつも真剣勝負、期待以上のお菓子を作り続けたい。