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2013年9月22日日曜日

花嫁になったマネージャー

いつも厳しい顔をしながら、シフトを組んで、店を切り盛りしているマネージャーが結婚した。伝えたいことがいっぱいありすぎて、祝辞がまとまらなかった。言葉足らずでも、思いは伝わったかなと思う。



とても楽しい結婚式だった。多くの人の思いが、二人のために集まっている。まさに、マグネットフィールドで、エネルギーが集まっている。そんな披露宴の最中に、ふと思った。「こんな社員に出会えてよかった」二人が出会って結婚するのもほとんど奇跡みたいなものだから、社員との出会いも同じようなものだなと思ったのだ。



この人を育てたという感覚はあまりなく、この人が育った。と、いうのが正しいように思う。私は、環境を整える努力、つまり、成長する確率を高めただけだと思う。そうした努力が、この業界にしては珍しくパレットでの新人社員の3年定着率が90%を超える。一般的には、その逆で、70%前後の離職率だ。このマネージャーは10年目を迎える。感謝です。そんなことをぐちゅぐちゅと考えていたら、涙腺がゆるくなってしまった。

2013年9月10日火曜日

お客様からのメール

お客様から、イチゴのショートケーキをいただきましたと、メールをいただいた。さりげないメールですが、心がホッと温まるメールでした。


プロとして、同じ味わいをキープする努力はするが、お菓子は「自然な生き物」だから、気温や湿度、時間の経過で刻々とその表情を変えて行くものだ。

それは、食べる側の「人」も、同じだと思う。その日のその時の、コンディションによって「味わい」は、変わるものと考える方が自然だ。

そう考えると、まさに味わいは一期一会。同じ味わいはない。一人の人間がこの世に生まれ、後にも先にも、同じ人がいない唯一の存在と、つながって行く感覚だ。

ひとつのお菓子、たかがお菓子なのだが、 その小さな存在に、ちょっと幸せな気分になっていただいたり、ちょっと元気になっていただいたり、その場の雰囲気が盛り上がったりと、役に立って欲しいと願う。そのために、一生懸命お菓子を作りたいなと、そのメールをいただき思いました。

2013年9月7日土曜日

大津商工会議所主催 創業塾講師をやってみた。

大津商工会議所からの依頼で、創業塾の講師をやって見た。何を話して良いのやら?と、悩みながら、受講生の方に、なにがしかのヒントになればと思い、創業の時の失敗を通じて学んだことをお話しさせていただいた。
思い返すと、今でも恥ずかしいことや、涙が出るような話がある。そんな一つ一つを、その時々に懸命に向き合って、努力を重ね乗り越えてきたから今日があるんだなと思う。綺麗事ではなく、店はお客様、業者さんなど本当に多くの方に助けていただき、育てていただいたと思う。言い換えると、大きな力に生かされたという感じです。感謝です。

しかし、こうした綺麗な話ばかりだと、リアル感がなく漫然とした精神論のようになってしまう。かと言って、細かい部分を話しても、各論になって話の筋が見えなくなってしまう。創業なんてやろうと思えば、誰でもがすぐにできるものだ。難しいのは、継続させること。当たり前に、愚直に目的に向かって努力を続けることだ。そんことを話しても「さぁ頑張ろう」という気持ちにはならないだろうけど、継続に必要なのは、それだけだ。