そのカードを、5年前に退職した社員からいただいた。
縁あって、滋賀県の長浜でケーキ屋さんを開業する事になった、いろいろなしんどいことを乗り越えて、ようやくのオープンを前に、お礼を言いたいと会社に遊びに来た。
その時は、楽しかったら良い、自分がしなくても誰かがやるだろう、自分の居場所を守るのに精一杯だった。などとその時の心情を話してくれた。本人がいうように、そんなに頑張っている社員ではなかった。
それが、今回自分の店をオープンするにあたり、たくさん教えてもらっていたということが分かったという。人それぞれ、気付きの時は様々だ。気付いたことを、わざわざ話にきてくれたのは、本当に嬉しいことだ。
積小為大と、いう言葉を思い出す。小さなことを積み重ねて、ある時こうして広がりを見せる。この人が、また同じようにコツコツと真面目にお菓子作りをして、そのお菓子や生き方に共感し、学んだ人が増えていく。そうしたつながりに感謝です。