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2012年5月29日火曜日

藤原正彦先生の講演を聞く

藤原正彦先生の話を聞く機会があった。脳を動かす言語は、母国語=日本語だ。国語が大事だと言う話。日本は資源のない国だから、脳みそで世界を圧倒しなければいけないのに、国語教育をおろそかにして、その力を落とし危機的状況に向かっている。

美的感受性の優れている日本人は、虫の音を、音楽と感じる。世界に例を見ない感性だと。そうなんや・・・素直に、驚く。
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環境問題でも、人間は自然の一部だと思って、自然にひざまずく心を持っている日本人。同じような気持ちで、ふるさとを懐かしむ心、郷土を思う心、そこに暮らす家族を思う心。惻隠と先生は話していた。弱者へ共感する心、涙、思いやりそして感謝。こうした心を育てていくことが、戦争の抑止力になるという。

アメリカは、自由と平等な社会の実現を目指し、いまだにそれを実現できていない。改革と言って、この10年政治は、努力しているが、状況はちっともよくならない。改革には、それ以上のすさまじい力がいるのだと思う。改善と言う考え方で、今あるものを活かしながらっちょっとずつ良くしていくのが良い。共感を覚える。会社も改革と言ったら、誰もいなくなる。日々の改善が大切だと思う。改めて、多くを学ばさせていただいた。藤原先生に感謝です。

社内技術検定始る

今年の新人山本佳那子の、技術検定を行った。辻技術研究所を出てきただけのことはあって、練習も含めて、比重にずれがなかった。安定している。なんだか、たくましいやつだ。
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5月から7月までの3ヶ月間に集中して、技術検定を行う。パスしなければ、厨房に入れない。要するに、お菓子作りをさせない。シンプルなルールだ。その人がかわいそうとかそんなレベルの話ではない、プロとして当然の努力を求めるだけだ。パスしなければ、努力が足らないだけのことだ。

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コンテストに出場するというのが、最も効率よく技術力、精神力、体力を向上させ能力を引き出すといわれている。否定はしない。しかし、すべての人に使える社員教育の方法論ではないと思っている。

だから、パレットでは、最低基準を設けて、段階的にクリア^していく課題設定、本人もわかる社員教育が大切と言う考えにいたった。結果、3年以上の社員はすべて国家試験である菓子技能士検定に合格している。成長を先輩後輩が一緒に楽しむ、お菓子の技術を習得するのは、つらく、苦しいことではない。学ぶこと=身につく=成長を感じるのは、楽しいこと、それを教えたい。

2012年5月6日日曜日

晟吉くんが来た。

クリスマスに大きなおなかを抱えて、ぎりぎりまで働いてくれたスタッフが、1月に生まれた晟吉〔せいきち〕くんを連れて「初JRです」と、遊びに来た。
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晟吉くんは、目が合うと笑う。その笑顔をみながら、癒されるのと、今、自分たちの世代が、次の人たちのために責任を果たすときだと思う。

原発全否定では話が前に進まないし、誰かを批判していても、何も変わらない。ましてや、政治の駆け引きでの原発撤廃発言には、いい加減にしてよといいたくなる。なくても良いものなら、ないほうが良いに決まっている。0か100で物事考えても、答えは導けないと思う。

晟吉くんたちが、大きくなったときに「ありがとう」と、言ってもらえる日本になるためには、今何を大切にして、何を優先すべきか?そんなに難しいことではないような気がする。一人ひとりが、当たり前のことをちゃんとすれば良いのだ。

パレットフィロソフィーができた。

法人化して25年の節目に、フィロソフィーをまとめた。全スタッフが、日々の仕事で直面する様々な場面での、判断軸としての「正しい考え方」です。

「こんなに混沌とした世の中で、何を持って、何が正しいと、いえるのだ」と、突っ込まれそうだが、簡単です。誰かが喜ぶこと、幸せになることを、優先する。仕事って、誰かの役に立つこと。働くって、一緒に働く周りの人を楽にすること。とてもシンプルなこと。

労働時間8時間・・・労働していない人が言うと何か違う。お客様を不快にさせ、店の信用を落とし、一緒に働く仲間に迷惑をかける。それは労働していないと思う。仕事をしていない、働いていないと思う。

ネガティブな話をすると、わかりやすいが気分がよくない。それより、前向きで、楽しくなる話で、「わかる」ほうがいい。そんな思いを持ってまとめた「パレットフィロソフィー」社員と一緒に、自らの意識に浸透させ、体の一部になるまで吸収していきたいと思う。
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そうした思いの始まりは、22年前に出合った一冊の本「心を高める、経営を伸ばす」尊敬する稲盛和夫塾長の本です。出会えてよかった。パレットフィロソフィーの原稿をまとめながら、感謝の一念でした。
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