「尊敬する人は誰ですか?先ほどの話から、尊敬するのは「お母さん」と思いますが、お母さん以外でおられますか?」
「高校3年の時の担任の先生です。」
「あなたも私たち(面接する側)も両方が知っている人で尊敬する人をあげてください」
「大谷選手です」
「理由は?」
「野球への向き合い方が一生懸命、命懸けとまで思うからです。私もそういう生き方をしたいと思っています」
そんなやりとりで、ふと気になったので、質問を重ねました。
「先ほど、担任の先生という話がありましたが、その理由を教えていただけますか?」
「私の通っていた高校は、進学校で私は早くからパティシェになるために専門学校に行くと決めていました。しかし、クラスのみんなは、大学進学の話で、私一人が浮いていました。私にとっては少し辛い時間でした。そういう私をみて、担任の先生が心をかけてくださいました。本当にありがたく、助けていただきました。そんな人になろうと思いました」
別の場面で、「自分の特性を一言で言うとどんな人ですか?」と、聞きました。
「負けず嫌いです。自分に負けない人でありたいです」と、クリアに答えていただいた。
とても率直に自分の気持ちを言葉にできる人、核心を捉える感性が柔軟でしなやかで、的を得ていると思った。19歳なのに?どうして?
そんな疑問に、質問を重ねる。
「あなたのものの見方考え方は、お父さんお母さんどちらの影響が大きいですか?」
「お母さんが大きいと思います」と、にこりと笑う。仲の良い親子なんだろうと思った。
身の回りに起こるさまざまなことを、どのように受け止めて、どのように対応していくかは、その人の「ものの見方考え方の習慣」
19歳のこの人なりに、最終面接選考のこの状況で自分に問いかけ、懸命に考えて、自分の言葉で伝えていただける。「今」のこの人の一生懸命が伝わってくる。
面接をする側だけど、歳を重ねても、自分の「今」を捉えて、自分の思いを伝えていきたいと思った。教えていただいたと感じました。
0 件のコメント:
コメントを投稿