お客様から「いつも買っている和歌山県産のデコポン農家の方から、雪で皮の表面が傷んだものがたくさんあって、使ってもらえませんか?」と、いう内容のお電話をいただいた。
聞けば、滋賀短大の教養講座で、私の話を聴講した方だという。素材の加工から作るお菓子作り、安全安心の100年食材選び、心に残るお菓子作り、地産地消のお菓子作り。そんな話をした。それを覚えていてくださったようだ。嬉しいお言葉。
早速、コンフィチュールに仕上げた。次は、これを季節の味わい、香りを活かしたシフォンケーキ、もしくはロールケーキに仕上げて見て、イメージ通りであれば販売していこうと思う。
縁あって、作られる新製品。そもそも、デコポンを使うイメージはなかったが、こういうご縁に感謝する気持ちでイメージが膨らんだ。「感謝のデコポンロール」とでも名付けようか?売らねば、などという気分ではなく、お客様と一緒にちょっとした春の味わいと香りを楽しんでいただけたら嬉しい。ひな祭りケーキの準備で、バタバタするスタッフに混じって、一人気まぐれな仕事をする幸せに感謝です。