京都市下京区の親まなび委員会の面々から、パレットのお菓子作りや社員教育の話をしてほしいと依頼があって、お役にたつならと引き受けた。
厨房もみたいというので、準備をしていただいたら、文句のつけようのない準備でした
そのあと、コーヒーを飲みながら、パレットの材料選びの基準である100年素材の考え方と、愛する家族に自信を持って食べさせることのできる安全安心のお菓子づくりの考え方を話した。
さらに、お菓子作りを目指す製菓専門学校生に対する面接で求めることを話した。製菓専門学校を出てくるので、お菓子作りにかける気持ちはみな凄いのだが、プロになろうという動機が、小さい時のお母さんが作ってくれたお菓子に感動して…というのでは全然だめだということ。
人として成長していく中で、いろんな選択肢があって当たり前。その中から、選んで覚悟してプロを目指すという「ストーリー」を、話して欲しい、そして同じ道を歩んできたパレットのパテシェ、パテシェールが共感するようなストーリーを素直な気持ちで話して欲しい。その上に、これから目指すものも見えてくる。
もし、見えていなかったとしても、一生懸命働き学んで行くことで、きっと見えてくる。見えてこないのであれば、一生懸命さがないんだと思う。自分で好きで選んだ道に、懸命(いのちがけ)になっていないのだと思う。
とても元気な皆さんの反応を見ていると、その元気さに影響を受け、その一生懸命さが伝わってくる。こうした言葉を超えて伝わることに、ありがたいという感謝の気持ちと、少しは役に立てたのかという安どの気持ちでした。とても、貴重な時間に感謝です。