歳を重ねても新たな挑戦ということで、トライした日本ソムリエ協会のワインエキスパート資格試験。昨日の晩御飯もちゃんと思い出せない記憶力で「大丈夫?」と、自問自答。それでも、知的好奇心を満たしたい欲求が渦巻く。
過去の経験則で「過去問をやっていたら受かるだろう」と、いう甘い期待と予測のスケジュールで取り組んだ一年目。過去問で80点以上取れる様になって「大丈夫だろう」で試験当日、過去問にもなかった想定外の問題が20%ほど出されてパニック。なす術もなく不合格。
一年後、2回目の学科試験。受験料は少し高くなるが同じ年に2回受けられる。試験終了をクリックするとモニターに大きく不合格と数秒で表示される。しばらくモニターから動けない。試験会場を出てプリントアウトされた不合格の文字にだめ押しされる。
3回目の試験。想定外の問題への対処を自分なりに考えた。クイズ番組「東大王」と、同じような直感的仮説から、自分の持っているであろう知見を集め、正解の確率が高いであろうと答える。試験終了のクリック、合格の文字に、自分の殻を一つ抜けた様な快感に満たされた。
次の年の受験もうやめようかと自問自答。合格という承認欲求から離れて、自分で納得できるところまでやろう。ワイン好きの気持ちで、ワインにどっぷり浸かろう。ワインを飲み物として評価することから離れよう。素直な気持ちになれたテイスティングの勉強はとても楽しくなった。そして、香りをとれる様になった。合格した。
経営者として、パティシェとして、この受験の顛末はカッコ良いものではない。ないけど、この顛末はまさに私の生き様。ぐだぐだになりながら光を求めて彷徨う。そして、それを愉しむ。私なりの知的好奇心の満たし方だ。これは、今後も変わらないようだ。
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