オフィシャルサイトリンク

パレット オフィシャルサイトへ

2010年3月23日火曜日

国宝 耀変天目茶碗を見る

東京に行く用事があって、いつもなら、ケーキ屋さんめぐりをがっつり。今回は、友人の奥さんから「東京でないと、見れないものがたくさんある」と、いう話に刺激されて美術館巡りをしようと思った。
IMG_3105.JPG

IMG_3106.JPG
WEBで調べると世界に3つしかない耀変天目茶碗が二子玉川にある静嘉堂文庫で公開されていた。「見たい」と、思った。戦国武将が領地と引き換えに茶道具をほしがったという狂気。それが、今の時代にまで残っている。同じものを見たからと言って、その狂気を感じ取れるはずもないが、この目でみたい。
SAVE00191[1].jpg
宇宙の色合いだった。銀色、緑色、ブルー、微妙な虹色の変化、何ともいえぬ色合いだ。戦国時代から、様々な人の手を経て、ここにある。圧倒的な存在感。美しい茶碗だ。その事実に、立ちすくむだけ。領地と引き換えに欲しがった唐物茶入れも飾ってあった。興奮した。
IMG_3108.JPG
今売れているケーキデザインを勉強することと、単純に比較できないが、この茶碗の持つ存在感に触れて、自分の進むべき道に対して近視眼的になっていたように思う。もっとゆったりと、お客様に喜んでいただけることを、今以上に本気で、創造していこうと思う。国宝の茶碗を見て、この考えに至るところが、いかにも前田だと自分を笑う。

0 件のコメント:

コメントを投稿