パレットの新入社員定着率は、入社4年目で82%ほどで5人のうち4人は残る。同じような製造小売のケーキ屋さんと比較すると良い方だと思う。労働時間や年間105日の休みも関係すると思うが、日々楽しく仕事ができるかが決定的要因で定着しているのだと思う。
大手企業のような福利厚生、給与など条件比較になればやはり中小企業だから優位ではない。でも、中小企業だから優位に立てるところがあると思っている。それは、優しくつながる人間関係や仕事のプロセスを楽しむ仕組み、先輩がフォローする技術向上の仕組み、新人でも自分の作品提案のチャンスがあるなど、様々な取り組みに、自分の成長を感じ、可能性を広げて行く感覚があるからだと思う。
しかし、全員ではない、自立自主性を求めるので依存する考え方の人は、自分の居場所が見つけられずに退職することになる。それはそれで仕方ないのだが、その人のこれからのために、自分なりの決着をつけて欲しいと思うがなかなか伝わらない。
パレットの元社員が結婚出産して子育て一段落の人が、5人復帰してくれている。とてもありがたい。母親になってとてもタフになって、若い社員たちのフォローをしてくれている。地域密着ケーキ屋の本質的なところだと自画自賛している。人が育つ店作りを考え法人化して30年になる。当初の想い通りにいかないことばっかりだったが、少しは形になってきたのかと社員の笑顔に安堵する。やはり「辞めない」のではなく「働きたい」と思わせる会社でありたい。
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