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2016年9月4日日曜日

滋賀県果樹品評会最優秀イチジクを使ったタルトができた。

品評会で知り合ったイチジク生産者浅野さん。品評会の時は「また、うちのイチジク使ってください」という挨拶程度でした。でも、その時に最優秀が決まったのに、一言も「これ、私のところのイチジクです」って、言わなかった。というか、私が県の方との名刺交換や挨拶などで、バタバタしていたので気遣ってくれたのかと思います。


品評会の後、浅野さんに直接ご連絡を差し上げて、製品開発担当の坂口くんが現地に行って浅野さんの話を伺い、入れて頂けることになりました。早速、試作、販売までのスケジュールを立てた。試食では文句なく「うまい」で意見が一致。早々に販売することになった。


浅野さんの話では市場に出したり、近辺の 道の駅や高速道路のサービスエリアに入れてだいたい終わりです。毎朝4時から、奥さんと二人で頭にライトをつけて、熟したイチジクを選んで収穫して8時にそれぞれのところに納品するとのこと。昔は、このライトが重くて、首がダルなるくらいやったけど、今はLEDに変わって軽くなったんやと笑顔で話す。

「完熟したイチジクの見極めは何か基準でもあるんですか?」と、聞くと「経験やな」と、一言。それはぼんやり時間をかけても習得できるものではないと思う。職人の世界と同じで、言葉にならない努力の積み重ねによって「わかる人」と「わからない人」に分かれるのだと思う。

わかる人は、わからない人がわかるけど、わからない人はみんなと同じだと思っている。つまり、自分は正しいと思っているのかと思う。表面的で薄っぺらいのだが、固定観念、自己イメージは、自分で作って行くのでなかなか変わらない。気づかないのだと思う。自分はできると思っている?


どの世界にも、プロの仕事をする人の話には奥行きがあり、本質がある。そして魅力的な人が多い。そんな浅野さんに、出来上がったケーキを持ってまた会いに行こうと思う。絶対食べていただきたい。そんな人と人のつながりを大事にする菓子職人でありたいのです



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