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2014年12月7日日曜日

Thanks cardをもらった

7〜8年前に、社内での仕事の上で助けてもらったりしたら、ありがとうの気持ちをthanks cardに書いて渡すという事をやっていた。結局、口でいえばすむ、照れ臭い、面倒などなど、社員の言い分を聞いて終わった。

そのカードを、5年前に退職した社員からいただいた。

縁あって、滋賀県の長浜でケーキ屋さんを開業する事になった、いろいろなしんどいことを乗り越えて、ようやくのオープンを前に、お礼を言いたいと会社に遊びに来た。

その時は、楽しかったら良い、自分がしなくても誰かがやるだろう、自分の居場所を守るのに精一杯だった。などとその時の心情を話してくれた。本人がいうように、そんなに頑張っている社員ではなかった。

それが、今回自分の店をオープンするにあたり、たくさん教えてもらっていたということが分かったという。人それぞれ、気付きの時は様々だ。気付いたことを、わざわざ話にきてくれたのは、本当に嬉しいことだ。

積小為大と、いう言葉を思い出す。小さなことを積み重ねて、ある時こうして広がりを見せる。この人が、また同じようにコツコツと真面目にお菓子作りをして、そのお菓子や生き方に共感し、学んだ人が増えていく。そうしたつながりに感謝です。

2014年11月18日火曜日

夢ケーキプレゼントで、思うこと。

創業感謝フェアー 「おかげさんデー」のイベントで、夢ケーキプレゼントを実施しました。「家族が笑顔になるケーキ」のテーマで募集しました。実現可能なデザインとストーリーから、抽選で5名の方を選ばさせていただきました。


私は、スタッフが抽選する結果を聞くことになるのですが、当選された方の中に「結婚式を挙げていない両親にケーキをプレゼントしたい」という涙が出そうなストーリーの応募がありました。通常ではマジパンの載ったケーキのご注文を伺うことはしていないので、普通に店にこられても、お断りすることになる。それが、今回こうした企画に応募いただくことで、その要望に答えることができた。それは、とても嬉しかったことです。作ったパテシェの節津さんも楽しんで作ったようです。




じゃ、普段も対応したらいいじゃないかというお叱りをいただくことになります。ごもっともな話ですが、受けられない理由は、二つ。一つは、そうした熟練した技術を要するケーキを作れる職人さんと作れない職人さんがいるということ。オーダーをいただいたときに、作れる職人さんがいれば良いが、いつでもというわけではない。つまり提供する側の技術レベルが、お客様の信頼に値しないという判断です。


もう一つは、着色料などの添加物を使わないと作れないものであるということです。マーガリンやケーキホイップを使わないなど、自分たちの材料選びの基準である「安全安心100年素材」の考えにあっていない商品の提供は、私たちの店で作らなくても良いのでは?という考えです



今回の夢ケーキは、プレゼントということ、添加物を使うことを説明をした上での話です。普通やんといえば普通です。そして、普通は、人に言われることではなく、自分のために使う言葉だと思う。だから、こだわりというネガティブな言葉で言いたくない、自分たちにとっては普通に大切にしていることと言いたいのです。


2014年11月9日日曜日

なんで?は、二種類あるという話

機会があって、 二宮金次郎(尊徳)より7代目の子孫にあたる、中桐万里子氏のお話を聞く機会があった。テーマは、「つなごう明日の若者へ」 ~二宮金次郎からのメッセージ~



積小為大の話など、内容の濃いお話が続いた。印象に残ったのは、ヒントは相手が持っている。ヒントは現場にあるというお話。なんで ?には 二種類  ある。「怒りのなんで」と「観察のなんで」

妹のお風呂嫌いの話を例に説明されたのがわかりやすく、その光景が見えて笑ってしまう。


「なんで?」は五回繰り返さないと、本当の原因にたどり着かない。よく、見知らぬ相手にも思いやりや愛情を持てといわれる。しかし、私たちは、神様ではない。嫌いな相手でも、向き合うことができるのは、知ろうとすることだ。それが愛情。愛情の反対は、無関心だ。つまり愛情は関心を向けていくことだ。

そのために、あなたのエネルギーを使ってくださいと言われる。しかし、そのエネルギーを作ることを教えてくれない。知ることで生まれるエネルギーが、明日への力になる。ワクワク、ドキドキ、ハッピーな気持ち、ハッピーな気持ちが明日へのエネルギー。そのエネルギーは、それを知る場所で生まれる。「ただ見る」だけでは、ヒントもエネルギー生まれない。

「よく見る」は、プロセスを見ていくこと→心眼で見ること  この世のものはすべてプロセスがある。そこに存在している。プロセスから道が見えてくる。頑張っているのは自分だけではない。世の中は、大きなチームで動いている現実。そんなことに気づくことで、社会や自分たちを変えていける。二つのなんではそのきっかけになる。

日々の何気無いやりとりによくある、怒りのなんで?なんでこのくらいのことがわからへんのや?なんでこのくらいのことをやってくれへんのやろ?ではなくて、なんでわからないのやろ?なんで、やれへんのやろ?という眼で、相手を観察することで、自分自身の成長のきっかけと、目の前の課題の改善につながることが見える。意識して努力して行きたいと素直に思う。貴重なお話に感謝です。

2014年10月24日金曜日

おかげさんデーへの思い

10月3日は、パレットの創業記念日です。ですので、毎年10月になったら創業感謝記念フェアー「おかげさんデー」を、開催しています。若手パテシェがいちから自分のためにケーキを考え、作り、技量も経験も未熟な分も含め50%OFFの価格で販売しています。お祭りっていうことも含めてです。もう一つは、入社間もない新人パテシェの作る記念日ケーキを50%OFFで販売しました。

両方とも、パレットの若いパテシェをお客様に育てて頂きたいという企画意図です。これは、自分自身が独立して感じた「店はお客様に育てて頂いている」と、いう経験からの発想です。パレットは、滋賀にしかない店で、地域密着のケーキ屋さんです。

作りたてのケーキを販売するために、一店舗一厨房の店づくりということと合わせて、パテシェを育てることが必須です。育っていくために必要なのは、お客様の笑顔です。自分の作るお菓子がお客様の笑顔に繋がって行くと感じると、職人は成長します。結果、3年目までの定着率は90%を超える。

成長を感じられた時は実に嬉しい。以前できなかったことができた。さらにうまくできた。我慢が必要な場面で我慢できた。最後まで諦めなかった。責任や使命に忠実でいられた。他人を思いやることができた。優しく冷静でいられた。今いる場所から一歩前へふみだす。

勇気と弱気で揺れる自分を、一歩前へ踏み出せたときにきっと素晴らしい何かを得ることができる。そうして人は成長して行くのだと思います。お陰さまの気持ちで、パレットも成長していきたいと思います。

2014年10月18日土曜日

今年入社の新人達が、1日バースデーケーキを作る。

おかげさんデーでのイベントとして、今年4月に入社した新人達を鍛えるために、1台15分でバースデーケーキを仕上げる。丸一日かけ8時間32台を仕上げる。新人の練習台になっていただくので、価格は通常の半額です。


新人が、それだけのケーキを仕上げるチャンスはない。クリスマスなどの繁忙時でもスピードがないので箱入れや飾り付けに回される。仕方ない話だ。でも、新人もケーキを作りたいと思う。これも当たり前の話。


この日のために新人達は、入社してから、懸命に練習して社内技術検定をパスしなければいけない。パスしなければ、ケーキにに触らせることもない。厳しいことではない、当たり前のことだ。


お渡しするケーキに新人達の手書きのメッセージをつけている。まだ、パテシェとしてはよちよち歩きの赤ん坊だけども、ケーキへの思いはある。そんな思いをMessageにしてつけている。


時代がどんなに早くなっても、職人の育つスピードは昔と変わらない。ちょっとでも上手くなる努力を続けよう。特別な練習でなくていい、たとえありふれた練習としても、それを誰もできないレベルでやり切るんだ。そんな時間の積み重ねが自分を信じる力になる。それが逆境を乗り越え、現実を突き抜ける力になる。


2014年10月5日日曜日

武生(たけふ)のお土産

今は、市町村合併で越前市となった故郷武生。ご出身は?と、聞かれれば「武生です」と、答える。現在でもJRの駅名にも使われている事もあって、臆することなく使っている。いずれ、相手を見ながら、使い分けることになるのだろう。



そんな武生で見つけた、小さい頃食べた懐かしいおやつ「満照豆」炒った大豆を、砂糖の結晶化でくっつけた素朴なお菓子。食べれば、大豆の香ばしい味と砂糖が口の中で溶けて行く。鼻を抜けていく、炒った豆の香り。こうした、大豆を使った昔ながらのお菓子が、武生では多くみられる。

1世紀近くの時間を越えて、食されているようだ。国産原料か?遺伝子操作は行われていないのか?など、言いだせばきりがないが、素朴で力強い味わいだから、時間を超えて喜んでいただけるお菓子なんだと思う。そういう時間を超えて愛されるお菓子を、作っていきたいなと満照豆をガリガリ食べながら思うのでした。

2014年9月27日土曜日

定番商品を磨く

社員研修で、名古屋のカフェ・タナカさんに伺った。まず、田中千尋シェフの目力に圧倒された。仕事への姿勢や生き方が現れているんだろうなと思う。昼ご飯どきだったので、ガレットやスパゲッティをいただいた。

創業50年の人気商品「ナポリタン」をいただく。優しい甘口のバランスの取れた美味しさは記憶に残る味わい。食後にデザートをシェフの計らいで、好きなケーキをいただいた。私は、人気NO1のモンブランをいただく。しっかり火が通ったダックワーズとシュクセに、乳脂肪40%以上ある生クリームに、モンブランクリームの組み合わせ。穏やかな気分に浸れる美味しさでした。


他のスタッフが頼んだ「ミモザ」花の名前が付いているレモンクリームとプラリネのお菓子が、印象に残った。女性ならではの味わいとバランス。ナポリタンもミモザも磨き込まれた定番の味と感じる。


食に定番はない。でも、真実はあります。それは、自然の中にあります。世界のベストレストラン50に5年連続選ばれる、料理家で、南青山「NARISAWA」のオーナー シェフ 成澤由浩さんの言葉です。


パレットでも、定番を磨くことを考えている。それは、素材の力を最大限に引き出すこと。それが成澤さんのおっしゃる真実なのかと思う。カフェ・タナカさんの定番の美味しい味わいは、そうしたことを教えていただいていると感じます。スタッフの笑顔とともに感謝です。