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2017年11月6日月曜日

蓋を閉める、次の人のためにスリッパを揃える

誰でもわかるようにと、トイレの手洗いにテプラで貼っている。スタッフは、ほぼ急いでいる時以外は、冷静に習慣化されているように感じている。例外は、新入社員とお客様、職場体験の子達だ。今年、新入社員の子が、入社半年経っても、気がつかないのかできていないことに気がついた。


その子は、立ち仕事での足が痛いという理由で、その月で退職が決まっていた。それ以前の話なのだが、意図することが伝わらなかった。創業して31年。毎年、新入社員を迎え、一年以内の退職者は数人いるが、”足が痛い“という理由は、初めてで意外な理由だった。そんな理由で会社を退職するのは、なぜなんだろう?そんな人生でいいのだろうか?大学を出ているが実際の年齢は中学生程度なのか?尽きぬ疑問と、こうした人を採用した責任。そして、今後のことを憂う。

もう一人、今年採用した人で退職された人も“手が荒れる”と、日赤の先生の診断書を持ってきた。自分で荒れないように手袋をはめて洗い物をするなどの対応はしたの?という質問に、何もしていないと、素で答える。悪意がない、考えていない。親が言わせているのかなとも思う。いずれにせよ、「この仕事を続けたいので、ここで手をちゃんと治したいので、退職します」の言葉に返す言葉はなかった。

たまたまなのか、よくある話なのかもわからないが、いま目の前に突きつけられる現状への違和感はなんだろう?将来への憂いも含まれるが、事実だけに着目すれば、豊かな日本が産んだそもそもの話。「小善大悪ににたり」と、尊敬する稲盛さんが言っている。その場しのぎ、問題の先送りの結果だと思う。その子のためにという正しさを装う、悪質な責任逃れだと思う。その子の一生に影響して行く。

幸せな人生を生きる。という、シンプルに誰もが思うことの中に“働く”がある。経済的な側面だけで働くことを捉えている。プライベートと仕事を対立するように捉える話と同じだ。働き方改革で本当に必要なのは、こうした子達を社会に送り出す前に、働くことをちゃんと教える家庭での教育、考え方の転換が大事なんだと思う。そして、親の働き方にも及ぶ話だと思う。


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