デザイナーさんは、そうじゃない。見る人にとってわからないものは意味がない。伝える側の自己満足、傲慢さにつながるとの話。社員が、ここまで意見を言ってくれるとありがたいなと、ふっと思いながら、その意見に納得した。
で、この季節限定で販売する「たっぷり苺」を、大きく扱うことを希望した。理由は、この季節の苺は、収穫されて製品に仕上げ、食べるまでの間の苺の糖度の変化が少ない。3月くらいになると気温が上がって、ちょっと当たったところが柔らかく水っぽくなる。苺は自分を守るために持っている糖分を使って、自分の命を守る。寒い季節はストレスが少ないので失う糖分が少ない。結果、糖度が高いまま食べられる。だからこの時期の苺を使うから季節限定にしている。自己満足と言われようが、目指す味わいを安定的に食べていただくための当たり前の努力と思っている。
もちろん輸入苺を使って似たようなものは作れる。しかし、この味を楽しみに「もう販売している?」と、問い合わせされるお客様に誠実に向き合いたい。一緒に今年の苺で作られるタルトを楽しみ、今年の味を共有したいと思っている。
看板のデザイン一つだが、隅々まで思いを込めたいと思っている。もちろん、全部をパーフェクトにできるはずがないので、こうした小さな話をつなぎ合わせ、多くの人に助けて頂き店は作られて行くと思っている。私の意見は全否定だったが、楽しい打ち合わせになった。感謝です。
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