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2018年6月4日月曜日

社内技術検定

今年も、イベントなどが終わる5月中旬から、社内技術検定が始まった。入社一年目、二年目、三年目のそれぞれの課題クリアと1級、2級それぞれの菓子技能士の国家資格取得も含めて、4年がかりの新人育成のプログラムだ。



同時に、「パレットフィロソフィー」と「七つの習慣」を踏まえた新人研修を15週続けて行う。こちらもパレットオリジナルの新人育成プログラム。本を読んで得た知識と自分の経験を交えて、パワーポイントで資料を作り、手作りでやっている。



結果、新人の入社三年目までの定着率は82%。3年前までは90%を超えていたが、この数年で急に下がってきた。同じように技術検定をクリアできないパティシェ希望の人も出てきた。これは、プログラムを設計している段階では想定外。しかし、今、目の前に現実として突き付けられている。



技術習得への考え方は、時代とともに変わってきているし、違って当たり前のなのかもしれない。しかし、技術習得にかかる時間は、個人差はあるが昔とそれほど変わっていないと思う。数多くの練習で「取りに行く」感覚だ。



昨日も検定をクリアできなかった社員に「練習不足じゃない?」と、問いかけると「毎日、11時まで残って練習しました」とっても残念な答え、ずれている。基準以上のお菓子を作れるか作れないか?の検定。たとえ、100万時間練習してもできていない事実は変わらない。パティシェとしてお客様に誠実でありたいと思うならば、やるかやらないかだけの話だ。



パティシェは作っていく、表現していく仕事。自から湧き上がる思いをもって形にしていく。この感覚に夢中になっているときに、何にも代えがたい面白さ楽しさを感じる。そして、それがお客様のしあわせな笑顔につながっていく。そのためには、技術習得も知識、経験も必要条件。検定に受かって涙、検定に落ちて涙。社内で繰り広げられるドラマだけど、そんなプロセス一つ一つにパレットらしさが作られている。