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2018年7月16日月曜日

石の上にも三年

「石の上にも三年」は、新入社員研修で、いつも言っている。社会人になって経験学習の中で、身に付ける基本的な力=自己信頼(自負心、自尊心)とパラダイム(ものの見方考え方=インサイドアウト思考)。それを、自分の中に経験学習を通じて落とし込むのに必要な時間として、個人差はあるが一般的に3年はかかる。と、いう意味で話をしている。


最近、1万時間理論をよく目にする。ネットで検索すれば、賛成反対がたくさん出てくる。どっちでもよい、私なりに、一万時間理論を理解したのは、常に弱点と長所に集中した一万時間は、成果につながる。プロセスとして、その一万時間がある事実とないという事実とでは、結果が違うという理論として理解した。

一万時間野球やっていたら大谷選手のようになれるか?との仮説を立てて、論理を飛躍させて「石の上にも三年は無視しろ、転職するほうが良い」という結論につなげて、転職の思考法という本を書いている人がいた。頭良すぎのかな?経験不足?



日々の生活の中で、自己信頼感を積み上げる習慣がない人、インサイドアウトのパラダイムの思考習慣がない人は、どんなに良い環境に置かれようが成功は望めないと思っている。失敗の連鎖の中で、継続できずに自滅していく。中途半端な人は、継続できない理由をすり替えて、自分を正当化することに長けているように思う。



「7つの習慣」と「京セラフィロソフィー」を学んだことを自分なりに理解して、経験学習を進めながら自分の中に落とし込んだ「パラダイム=ものの見方考え方」です。それが、正しいとか間違っているという相対比較ではなく、シンプルに自分の生き方に合っていると思っている。だから、自分の言葉として、新人研修で伝えている。



同じ新人でも、すぐに理解できる人と理解に時間がかかる人がいる。理解できる人は、素直。すぐに、行動に移して自分なりに経験学習を進め理解を深めていく。理解に時間がかかる人は、結果を気にする。自分が作り出す不安と恐怖と一生懸命戦っている。求める結果が手に入りそうだったら、受け入れようと努力するが、なんだか受け入れるのに時間がかかる。さらに、行動するのにあれやこれやと理由をつけ、行動を難しくする。そして、結果に右往左往する、肯定しない。その延長線として自己否定に向かう傾向がみられる。同じ年齢の新人なのに、毎年ずいぶんと違うということを、学ばさせていただいています。経験学習に感謝です。

2018年7月8日日曜日

15週間の新人研修

毎週、日曜日15週続く他社にない長期間の新人研修が終わった。講師は、私が務める手作りの新人研修です。研修の中心は、パレットフィロソフィーとフランクリン・コヴィー博士がまとめた「7つの習慣」を題材に学びを深めます。




研修の中での具体的な課題として、毎週、一週間の行動目標設定からの気づきや学びを発表、日々の仕事で経験することもリアルタイムに題材にして研修を進めます。15週が妥当かどうかは他者評価ですが、ケーキ屋さんとしては驚異的?な3年目までの定着率が82%なので、結果良しと思っている。単純に、置かれた場所で、花を咲かす人とそうでない人の差と思っている。





他店との差別化が難しくなっていると感じている。おいしいものが普通にたくさんあって、むしろおいしくないものを探すのが難しいくらいだ。そんな中で、新規出店も続き商圏が狭くなることも重なる。何で差別化をするのか?が、今後の店のありようを決める。



私は、人の生み出すオリジナリティーの差=人間力の差。つまり、その店の教育力の差になると思っている。だから頑張るという短絡的な話ではない。教育に頑張るのは他店との差別化のためではないのです。自分が、信頼し一緒に働いていて気持ちの良い人と働きたいからです。


つまり、パレットの経営理念「幸福の実現」のためです。ものの見方考え方を整え、判断軸や価値観をパレットフィロソフィーとして文章化してベクトルをそろえる。そうした日々の積み重ねで生まれる空気感によって、会社は変わると思っています。だから、笑顔があふれる心地よい空気感の中で働ける会社を目指すのです。

花を咲かす人と咲かせない人の違い

先日、ビジネス週刊誌に「上司の創造力の欠如は、新入社員の離職を招く」という記事が掲載されていた。上司が新人に一回教えて「あとやっておいて、わからないことがあったら質問して」は、ひどい。創造力のない上司はだめだ。と、いうような趣旨だった。言いたいことはわかるが、なんか違う。


花を咲かす人と咲かせない人の差は、紙一重程度だと思う。紙一重の差は、自己信頼残高とパラダイムの違いだと思う。自己信頼を高めるための、自らが経験して学ぶことの絶対量が不足している。さらに言えば、不足していることがわかっていない。根拠のないこんなもの、みんなと同じという意味のない安心感に浸っている。そこに、経験の少なさから突如沸き起こる不安と恐怖に一人パニック制御不能状態。



制御不能になった経験から、自らを守るためのバカの壁を作り、壁のために他者との関係性づくりに時間がかかる悪循環。それを自虐的にコミュニケーション障害と自分でいう。



ビジネス週刊誌の記事批判になるが、創造力の欠如によってというのは、創造力のない記事だと思う。アウトサイドインのパラダイムだ。その人に、与えられた環境がどうあれ、置かれたところで花を咲かす気持ち、インサイドアウトのパラダイムか、どこで花を咲かそうか?と、自己都合優位で咲く場所を探すアウトサイドインのパラダイムは、紙一重の差だ。さらに、こうした記事を読むと、世の中全体で花を枯らしているように思える。



どんなに時代が変わっても、人が育つ原理原則は変わらない。そして、商品やサービスでの差別化がわかりにくくなったこの時代においては、この人間力の差、つまり教育力の差が、結果につながっていくように思います。